土佐西南大規模公園 オートキャンプ場
とまろっと
〒787-0155 高知県中村市下田字勘八山3535番
2004年10月10・11日

日本最後の清流といわれる四万十川の河口部東側の海岸に面した高台にある
四国最大級の規模を誇るオートキャンプ場
開設後かなり経ち今ではもうすっかり老舗の感が出てきたものの、場内はよく整備され
未だにそのハイソな趣は衰えない。また、四季折々の多彩なキャンプイベントも用意されている。
もちろんペットもOKで、たくさんの愛犬家が集います。
昨今流行のハイソなキャンプ場の有るべき姿を高いレベルで完成させたキャンプ場といった感じです。


キャンプ場入り口ゲート脇にある管理棟
売店・喫茶・コインランドリ― ・シャワー(100円/5分)・トイレ及び各種備品のレンタルも有ります。


オートサイトは必要充分な広さが有り、車とタープ・テントを配置して余りあります。
サイト内の樹木もバランスよく配置され、邪魔になることなくスペースを有効に使えます。
また、ペットを繋いだり物干しロープを張ったりと便利に使えるよう配置されています。


各オートサイトには独立したシンクが配置されています。
大き過ぎず小さ過ぎず丁度使い勝手の良い大きさで
余裕のあるタープなら内部に取り込む事も可能ですが
欲を言えばもう少し内側に配置されているとタープに収め易いかな。


写真 左↓がサイト奥にある共同の炊事棟。各サイトにシンクが有るので、この日使っている人は居ませんでした。
写真 右↓は炊事棟の向かいにあるトイレです。このトイレ前にある展望台脇からも海岸へつながる遊歩道がある。


写真 左↓はテンガローサイト        写真 右↓がキャビンサイトです。


↓今回はオートサイトを利用↓


愛犬Cooとも遊べます。^^
とまろっと はペットOKで利用者の殆どが愛犬と一緒にキャンプを楽しんでいました。
しかし糞等が散乱するなどと言う事は皆無です。
殆どのキャンパーがペット連れという事が返って逆に
飼い主のマナーに対する責任感を助長しているようです。


このところ週末を狙ったような台風続きでフラストレーションにまみれていた為
この晴天は何よりの恵みとなりました。
台風の余波なのか結構風は有った物の気持ちのいいキャンプ場にゆう蔵くんもご満悦。


今回久しぶりにお菓子を作った ちか光。
パウンドケーキの元にバターと生クリームを多めに加え、
アルミホイルを捻った棒数本で底上げしたダッチオーブンに
これまたアルミホイルで作った器を乗せ、そこに生地を流し込み蓋をし中火にかけ待つ事40分。
表面にうっすら焦げ目が出来ればOK。
底はサクサクで中はふんわりとしたパンケーキの出来上がりです。^^
そのまま食べても美味しいですが、ジャムやホイップクリームなどをつけて食べても美味しい。



キャンプ場中央のイベント広場

↑写真のイベント広場から階段を下りると池があり、
そこに架かるウッドデッキ(写真↓)を渡って遊歩道を抜けると海岸に出られます。
撮影は管理棟側からで、向こうの側に見えるのも
キャビン・テント・テンガロー・バーベキューなどの各種サイト群です。
流石は四国最大級と言われるだけあってデカイ。^^


写真 ↓ キャンプ場下の海岸です。
シャワーやトイレの施設が有りるので夏なら海水浴も楽しめそうです。
また地磯が点在していて釣りにも良さそうでした。
この日も試しにソフトルアーを投げてみましたが、点在する根の脇を通すこと数箇所
アタリがあって合わせたはいいが小さ目のフックだったせいもあり
ルアーの下半分を持って行かれてしまいした。見事に真っ二つです。^^;
今回は1泊だった為時間も無く、仕方なく引き上げましたが
あの一撃でルアーを食いちぎった魚はいったい何だったのだろう?
またいつの日かリベンジしたいと思います。^^



<<今回であった地のおいしい物>>
今回、とまろっとのすぐ向かいにある。四万十いやしの里内のレストラン”山川海”(さんぜんかい)の
塩タタキなる物を楽しみにしていたのですが、オーダーストップ5分前に駆け込んだのが仇となり
結局、山川海の塩タタキなるものを食べる事は出来ませんでした。T^T
しかしオーダーストップがPM1:40っていったい?・・・・まだお昼時でしょ?ふつう。^^;;
しかも5分前に入ったのに ”麺類しか出来ません。”とは?
オーダーストップ前に火を落としてしまうなんて遠来の客に失礼だとは思わないのだろうか?
まして、この日の2日前。
某地方テレビ放送局で”山川海の塩タタキ今の季節限定ですのでよろしく〜。”
みたいな番組仕立ての宣伝までしておいて、それはないでしょ?^^;
確かに昼時だと言うのにお客の姿は1〜2組でやる気なくなるのもわかるけど
残った鰹どうすんのよ?まさか明日へまわすのか?・・・・・。

仕方が無いので土佐久礼の大正市場で活きの良い鰹を買って帰って
自分で造って食べました 塩タタキ。なんだかな〜。^^;
でも鰹が新鮮で、しかも焼きたて。とてもおいしかったです。
よくよく考えてみると山川海で食べられなかったのは言わばラッキーだったのかも・・・?
味付けが塩だけに
高いお金払って、もしも昨日のタタキとかでやられたら閉口間違いなしです。^^;;

しかしながら、四万十いやしの里のお湯は佐賀温泉のお湯を使っているらしく
なかなかに良いお湯でした。

では、鰹の塩タタキのレシピです。
鰹の塩タタキ
@ 先ずは当然のことながら鰹は3枚におろし、更に側線(血合)に沿って小骨を削いで節にします。

A 節に軽く塩を振り馴染ませる。塩が馴染んだら抑えるように軽く水気をふき取ります。

B 焼きます。鰹を焼くときは炎で直接焼き上げます。
   炭や藁などで焼きますが個人的には藁の香りが好きです
   また藁の方が炎が上がり易く焼くもの簡単だと思います。炭や藁が無ければガスでも出来ますが
   風味では炭や藁に比べて劣ります。
 (ガスレンジの場合、身側を白くなる程度に軽く炙ります、
  次に皮側から皮に焦げ目が付く位に焼き上げます。
  皮目から焼くと言う人も居ますが、自分の場合焼けた皮目を炎の上に置いておく時間が短いので
  軽くあぶる程度でよい身側を先に軽く焼いてしまいます。
  藁焼きの場合は炎の中に突っ込めるので皮目を下にして一気に焼き上げてしまいます。)

↓ココ重要です。^^
C 焼き上げた鰹はすぐに切り、皿に盛り付けます。すぐに切り込むことで余分な熱を逃がし
   鰹の身に火が入り過ぎるのを防ぎます。
  (焼き上げた鰹を氷水に浸けて熱を取る方法が有名ですが、個人的にアレは邪道です。
   せっかく解けて旨みが活性化している鰹の脂を冷やしてしまうと美味さ激減です。
   また、せっかくの脂も藁の香りも流してしまいます。食べ比べるとその差は歴然です。
   ですから焼き過ぎは厳禁です。氷水に浸けないので表面だけを短時間で一気に焼き上げます。
   出来る限りの強火で炎の中で直に焼くというのがコツです。)
   火力が弱いと表面を焼くのに時間がかかり鰹の身に火が入ってしまうので美味しくありません。
   ガスならば大き目のバーナーなどでやると簡単なのかもしれません。
   ちなみに我家では藁が手に入らないときはBの方法でガスレンジの最大火力で
   五徳に触れんばかりに近づけて焼きます。
   火からおろすタイミングが難しいですが慣れると結構旨く行きます。^^

   鰹のタタキはぬくぬくを食べんといかん(鰹のタタキはあったかいうちに食べないといけない)
    私の義父の言葉です。ちなみに義父は土佐の漁師です。この方法も義父から教わりました。^^

   さて、ココまでの工程は普通のタタキと一緒です。

D 塩タタキは皿ではなくマナ板に盛り付けますが、別に浅くて広い皿でもOKです。
   このとき普通と違うのは鰹のタタキを重ねず皿に敷き詰めるように盛る事です。
   こうすると塩を振るとき満遍なく振れ、薬味も旨い具合に一緒に食べられます。

E 皿に盛り付けたタタキに、お好みですが少し強めに塩を振ります。
  その上にチョッと多過ぎ?ってくらいに浅葱の小口切りを盛ります。
  そしてニンニクのスライスをタタキの数だけ上に乗せ、適当に刻んだサラシ玉ねぎを少々乗せます。
  お好みで青ジソの千切りや、ミョウガのみじん切りなどを散らします。(ミョウガが結構泣かせます^^)

  鰹が新鮮なら、このまま上に乗せた薬味と一緒に何も付けないで食べてみてください。
  美味しい日本酒が欲しくなる事請け合いです。^^

  本式はココにタレを回しかけ、上から手で叩いて余分なタレを流して出来上がりなのだそうですが
  個人的にはせっかく新鮮な鰹の身を崩すのが嫌なので叩きません。
  タレは付けて食べます。叩いても良いですがあまりお勧めはしません。
  現在の鰹のタタキの”タタキ”と”叩き”では意味が違います。
  よく言う土佐酢をかけて包丁の腹でペタペタ叩くっていうのもなんかこじ付けっぽいですね^^;
  ちなみに本来の鰹のタタキとは鰹の身と塩を包丁で叩いて作る保存食のことだそうです。

F 鰹の塩タタキのタレの作り方です。
           酢      : 2  
           ゆず酢   : 3  
           酒      : 1  
           味醂     : 1  
           薄口醤油  : 1/2
           を合わせて出来上がりです。
   タレの量お椀一杯分くらいにつき、
   3cm角くらいの出汁昆布を1枚入れラップをして一晩くらい寝かすと更に美味しくなります。
   各調味料の割合はお好みで結構です。特に薄口醤油はタタキにふった塩の量によっても
   変わるので最初は隠し味程度で良いと思います。タタキを付けて食べながら足してください。

   タレ有り、タレ無しと二通りの食べ方が出来てチョッとだけお得です。
   個人的には酒の肴にはタレ無しがあっさりと美味しいと思います。(好きずきですが ^^)

長々と書き連ねましたがやってみると意外に簡単です。一度お試しあれ。^^



<<キャンプ場の感想>>

個人的にオートキャンプは家族が基本と考える私にとって
アウトドアだからこそペットを含め家族でキャンプを楽しむ仕様は至極当り前の事で
取り立てて言うほどの事ではないとも思うのですが、
一部 何か勘違いされているキャンプ場が存在する事も事実で
そういう類のキャンプ場ではキャンパーの立場を無視した経営や
設備配置が粗悪だったりという事が少なからず見受けられます。
敢えて”家族で楽しめるキャンプ場”などと言う感想を抱いたという事は
良くも悪くも(個人的には悪いが ^^;)そういう 
らしからぬキャンプ場が増えてきてしまったからなのでしょう。
ココ、とまろっと は家族で楽しめるキャンプ場です。
樹木の配置一つとっても快適なキャンプが出来るようによく考えられていると
感じました。キャンプ場の有るべき姿だと思います。
老舗と成って尚の盛況ぶりにも納得できます。
ハイソながら、良い意味で枯れたキャンプ場です。^^





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